章 20

サフランが趙鉄柱に初めての小さな蓄えをもたらした。それからの日々、趙鉄柱は夜明けとともに家を出て山に入り、宝探しを始めた。

しかし結果は非常に残念なものだった。見つけられた薬草はごくわずかで、サフランに至っては点々と少し見かけるだけで、一両にも満たない量しかなく、採取して売るほどの価値もなかった。

「どうすりゃいいんだ?」

趙鉄柱は山をうろうろと歩き回り、一日中さまよった。薬草のほかには、たまに松茸を数個掘り当て、百元ほど稼げる程度だった。一日百元の稼ぎは、趙鉄柱にとってはあまりにも少なすぎた。彼は何か金持ちになる方法を考えなければならなかった。

必死に考えを巡らせていると、背後からサ...

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