章 78

我慢できなくなった趙鉄柱はやはり今の事態に介入することを決めた。今や王麗春も巻き込まれている以上、何か問題が起これば自分にも責任が及ぶからだ。趙鉄柱は前に出て数人の不良を片付けた。彼が予想した通り、おじさんは不良たちが排除されるのを見て恐怖の表情を浮かべた。露店商人は地元のごろつきのような人物を恐れるものだが、このおじさんも例外ではなかった。それでも彼は良い人だった。

「若いの、早く行きなさい。奴らが仲間を呼んだら、君たちはきっと袋叩きにあうよ」

おじさんは自分が被害を受けている状況でも、まず趙鉄柱に警告するほど本当に優しい人だった。趙鉄柱もおじさんを助けたいと思い、郭興に電話をかけて一言...

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