章 62
この雪は降り始めてから二刻も続いており、蘭玉は花小梁の家でずいぶん長居していた。花小梁は明日が元宵節だからと、自分で汁粉を作って祝うつもりだと言った。
彼は何事にも勢いのある性格で、蘭玉がいることも気にせず、むしろ一緒に粉をこねるよう誘った。
彼は外出して粉を買いに行った時に蘭玉と出会ったのだ。
蘭玉は少し戸惑い、自分は汁粉の作り方を知らないと言うと、花小梁は笑って言った。「ただの遊びみたいなものさ。お祭り気分を楽しむためだよ」
そう言いながら袖をまくり上げると、傍らにいた月牙児が何度も頷き、とても嬉しそうな様子を見せた。
蘭玉は二人を見つめ、久しぶりに心の中に温かさが芽生え、まるで...
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チャプター
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3. 章 3
4. 章 4
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6. 章 6

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9. 章 9

10. 章 10

11. 章 11

12. 章 12

13. 章 13

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15. 章 15

16. 章 16

17. 章 17

18. 章 18

19. 章 19

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21. 章 21

22. 章 22

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74. 章 74

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