章 378

馬波は私を見て、訳が分からない顔をした。「お前、頭大丈夫か?フライングフィッシュバーの屋上でライブができる歌手が、援助交際なんかするわけないだろう?」

私は車のエンジンをかけ、新車に少しずつ慣れながら冷笑した。「大物スターでもたいしたことないさ。まだ売れてない新人なんて言うまでもない」

馬波は笑いながら言った。「それはそうだな。実はこの女の子、結構有名なんだ。でなきゃ五万元なんて言い値しないさ。歌は上手いし、期待されてた。何社かと契約したけど、出したアルバムはどれも爆死したらしい」

「もういいよ、その話」

私は首を振った。

この一件は単なる偶然の出来事だ。もう考えたくない。

「そう...

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