章 168

蘇紅純の小さな手が周小強のズボンに触れる前に、入り口からハイヒールの音が聞こえてきた。蘇紅純は夢中になっていて気づかなかったが、周小強ははっきりと聞き取っていた。

今回は張雨琪だった。

「お嬢ちゃん、雨琪が来たぞ。次は必ず逃がさないからな」周小強は急いで彼女を放し、座らせ、乱れたスカートを慌てて直した。

「ふん!私、怖くなんかないわよ!私たち前に冗談で、同時に一人の男を奪い合おうって話したことあるわ。怖い?くすくす!」蘇紅純はくすくす笑いながら彼の胸に飛び込んだ。

「えっと……」周小強は困惑した。

その真偽を確かめる暇もなく、張雨琪が戸口に現れた。

「スケベお兄ちゃん、あんまりスケベすぎじゃな...

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