章 176

蘭雪児は息を切らしながら、周小強の腰をきつく抱きしめ、まるで体を溶け込ませるようにしていた。

周小強は両足を少し開き、体を摺り寄せながら、さらに深く探ろうとした。

突然、ドアをノックする音が響き、その直後、馴染みのあるバラの香りが鼻腔をくすぐった。

王心妍か?

周小強の頭の中が「ゴーン」と鳴り、最速のスピードで身を離し、片手でズボンを引き上げながら、もう一方の手で蘭雪児の腰を軽くつねった。

「お姉さん、心妍が来たよ」

「私たち、何を…?」蘭雪児は少し茫然としていた。お互いの取り乱した姿を見て、彼女は頭を激しく振った。何だか頭がぼんやりしている。

そして、この感覚はどこか懐かしいような気がした。...

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