章 453

羅曼月は顔を赤らめ、胸をときめかせながら周小強の顔を撫でると、俯いたまま足早に彼を押して王心妍のオフィスまで連れて行った。周小強を簡易ベッドに移さなければならないと思うと、思わず眉をひそめた。

周小強はあんなに大柄な男性なのに、自分一人でどうやって別のベッドに移せるというのだろう。

途方に暮れていたその時、王心妍がオフィスのドアを開けて入ってきた。「曼月、どうしてここに？」

「心妍姉さん、さっき趙先生と李先生が疲れてるのを見かけたから、自分から彼をあなたのオフィスまで連れてくると申し出たんだけど…でも簡易ベッドに移さなきゃいけないのを忘れてて、私一人じゃ動かせないの！」羅曼月は恥ずかしそうに言...