章 53

「張雨琪、いいかい、今から真面目に言うぞ。いくらしつこくしても無駄だ。たとえ何を言われても、俺はお前を手伝わない」周小強は突然手を放した。

あまりに唐突だったため、張雨琪はバランスを崩し、周小強の胸に倒れ込んでしまった。周小強が手で押し返そうとしたが、触れた場所が違っていた。

柔らかな感触に、彼は一瞬固まった。

これが初めてではなかった。

昨日、病院の階段で触れてしまったのだ。偶然とはいえ、確かに掴んでしまった。あの時の感触はこれほど強くなかった。今回は昨日の何倍も強く感じられ、下腹部が熱くなり、思わず反応してしまった。

「この変態!下流よ!」張雨琪は頬を真っ赤にして、よろめきながら周小強を押...

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