章 157

それからふたりは怒らなくなった。

数日後、賀宜年はテレビで賀広祥のニュースを目にした。これまでは経済チャンネルに登場していた男が、今回は社会面に取り上げられていたのだ。

賀広祥は逮捕された。公金横領と贈賄が理由だった。一緒に捕まったのは賀英年で、麻薬使用と売買の容疑だった。ニュースでは、賀英年が賀広祥にしがみつき、一瞬泣きながら助けを求め、次の瞬間には恨みがましく「お前は俺に借りがある」と言い放つ様子が映し出されていた。明らかに精神状態が不安定だった。

賀宜年は傅白が語った更生施設での一年間の経験を思い出し、自ら堕落の道を選んだこの男を見て、軽蔑を感じた。

だがこれらはすべて自分とは無関係だ。...

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