章 45

仏堂内は静寂に包まれ、六歳の陳豫が彼に答えた。

陳豫は言った。陳、焔、この名前にしよう。炎のように、お兄ちゃんを照らし、温めるような名前だ。

小焔、これからはお兄ちゃんの小焔だよ。

小焔はお兄ちゃんを大切にして、お兄ちゃんも小焔を大切にするからね。

愛してる。すべての愛を。

すべての愛を。

すべての愛を。

陳豫が最も願うべきは自らの罪を早く償うことだったはずなのに、住職の前に立った時、彼は無意識のうちに陳焔の無事を願っていた。

この世界でもう二度と、ここまで愛せる人は現れないだろう。そして、ここまで彼を愛してくれる人も二度と現れないだろう。

陳豫には断ち切ることができなかった。

「でも、俺はお...

ログインして続きを読む