章 189

私はそっと足音を忍ばせてトイレから出ると、急いで服をベッドに放り投げ、曹麗芳の元へ行って彼女を抱きしめた。

なぜだか分からないが、こういうことをするとき、外に人がいればいるほど、危険であればあるほど、何とも言えない興奮を覚えるのだ。

曹麗芳も同じように感じているらしく、すぐに両手で私の首に腕を回し、先手を取るように私にキスを仕掛けてきた。

ドアの外から李明亮の声が聞こえてきた。「劉さん、何してんだ?」

「なんでもない、トイレに行こうとして、ちょっと転んだだけだ!」

そう言いながら、彼はよろめきながらトイレに入っていき、しばらくすると小便の音が聞こえてきた。

褒めるわけでも貶すわけでもないが、彼...

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