章 32

今になって分かったことだが、女性との行為では、実は雰囲気が何よりも大切なのだ。

陳霊均との間でもそうだ。確かにこれは初めてではなく、新鮮さはとうに消えているはずだった。

しかも今夜は、既に一度関係を持った後で、往復四時間もの車移動をしたばかりで、本来なら疲労困憊のはずだった。

だが彼女の大げさな声と、目を見張るような一子馬のおかげで、私は終始強い興奮状態にあった。

ただ今この瞬間、私の頭の中は混乱していた。

もはや単純に陳霊均がもたらす快楽を楽しんでいるだけではなく、脳裏には温如玉の姿が浮かんでは消え、次に譚如燕の姿が現れるといった具合だった。

間違いなく、体型で言えば、陳霊均は温如玉と...

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