章 118

「おや、これは美人の香りだな。唾でさえこんなに良い香りがするとは。お前とゆっくり遊べたら、へへ、もっと気持ちいいだろうな?」男は顔を拭うと、婉児を嫌がるどころか怒る様子もなく、むしろ内心の快感が掻き立てられたようだ。素早く上着を脱ぎ捨て、上半身裸のまま婉児に近づこうとした。

「近寄るな!このくさい男!李おじさんが見つけたら、お前たち誰一人逃げられないからね!」婉児は自分の脅しが男に通用しないと分かると、思わず泣き出してしまった。

李おじさん、早く助けに来て。もう一度人身売買なんて経験したくない。こんな汚らわしい男たちに体を汚されたくない。

「へぇ、気の強い娘だな。だがそういう気の強い小娘...

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