章 272

老李は貪欲に劉珊の身体に触れていた。清潔に洗われた彼女の身体はまだ少し冷たさを残している。老李はベッドの端に静かに腰掛け、劉珊は横向きで背を向けていた。老李は片手で劉珊の足を掴んで少し外側に開いた。

劉珊はその時、音も立てずに両足をぴんと伸ばした。まるで老李に続けて欲しくないかのように。しかし、老李の力強い手のひらは、後ろからでも簡単に劉珊の前側に触れることができた。

劉珊は両足をぴんと伸ばし、つま先まで力を入れて緊張させていた。だが今の彼女は、どんな声も出すことができず、少しの動きさえ許されなかった。彼女は今、夫の李強の腕の中に横たわり、ほんの少しの物音でも李強が目を覚ましてしまうのでは...

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