章 361

この瞬間、張敏は最も心地よく満ち足りた状態から少しずつ我に返りつつあった。なめらかな短髪は少し乱れ、かけていた眼鏡さえも今はどこか色気を帯びて見える。

しかし張敏が少しパニックになったのは、自分が足場となる隙間を見つけて椅子の上に立っただけで、夫の孫建軍と向かい合う形になっていることだった。

恥ずかしさに張敏は思わず小さく声を漏らしたが、目の前にいる孫建軍の欲望と切なげな眼差しに耐えられず、椅子から降りようとした時、先ほどまた一度絶頂を迎えたばかりの張敏のセクシーなストッキング姿の脚に力が入らず、危うく転びそうになった。

膝が曲がり、張敏が力なく前へ倒れかかった時、ストッキングを履いた膝が夫・...

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