章 61

「もういいよ、白社長、彼らも店のルールに従って行動しただけだから。私は理解できるし、彼らを責めないでくれ」

初めて訪れたこの場所で、李おじさんは誰かと敵対関係になりたくなかった。二人の警備員がこれほど謝罪している様子を見て、李おじさんは急いで彼らのために一言添えた。

李おじさんが怒っていない様子を見て、白宇はまだ眉をひそめながら二人の警備員を指差し、それは一種の警告だった。そうして初めて、李おじさんを鉄柱が予約した個室へと案内し始めた。

道中、李おじさんと月月は目を見張るばかりだった。この都市で数十年暮らしてきた李おじさんでさえ、こんなに華やかな場所を体験するのは初めてで、鉄柱に呼ばれな...

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