章 650

忙しく車内で作業した後、林倩倩は頭を下げたまま、暗がりの中で老李の股間に微かな反応が現れているのをこっそり確認し、得意げな微笑みを浮かべた。やがて彼女は姿勢を正して運転席に座った。「老李さん、早めに休んでね。私はもう帰るわ。無理しないでよ」

最後の「無理しないでよ」と言う時、林倩倩はまた意味深な視線でこの逞しい中年男性を見回し、老李の「林経理、さようなら」という声を残して車を走らせた。

老李はいつも林経理が今日は何だか変だと感じていた。車が去った後、老李はほっと息をついた。普段の林倩倩は話しやすいのだが、仕事の話になると真剣になるのが怖かった。

結局は自分の上司であり、一言で自分をクビに...

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