章 678

老孙はそれを聞いて妙な表情を浮かべた。何を考えているのか分からない。一方の老李は、屋上で昨夜脅して犯したあのマンションの人妻のことを思い出していた。昨夜はあんなに興奮していたが、彼女の夫は彼女を責めるだろうか。

しかし老李はそれほど度を越したとは思っていなかった。彼女の夫の大威が彼女を映画館に連れて行き、自分の上司と一緒に妻を弄ぶようなことをするなら、老李が電話をかけて妻が犯されるのを聞かせたところで、たいしたことではないだろう。

二人は屋上でのんびりと怠けていた。しばらく沈黙が続いた後、老李がタバコを取り出して老孙に一本差し出し、二人は吸い始めた。

一本のタバコが静寂を破った。老孙は口...

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