章 83

歩いている間に、鉄柱が突然大広間の反対側の隅を指差した。老李が鉄柱の指す方向を見ると、陳宵が玲児と向かい合って座り、楽しそうに話し込んでいた。

さすがに気が利く。陳宵と玲児の様子を観察できるように、老李はわざと視界の広い場所を選んで腰を下ろした。

すぐに、店の従業員が十数人の美女たちを老李の前に連れてきた。火照るような体つきの女性たちを前に、老李はどう選べばいいのか一瞬迷ってしまった。

「鉄柱、お前も知ってるだろ、俺様はこういう場所に来るのは初めてでな、どう選んだらいいか分からねえんだ。お前が一人選んでくれないか?」目の前の美女たちが妖艶な身体をくねらせるのを見て、老李の目はもう眩んでい...

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