章 1016

「出ていけ、今すぐ私の部屋から出て行け」

張笑笑は手当たり次第に物を投げつけてきた。幸い、彼女の部屋にあるのはほとんどがふわふわのぬいぐるみばかりだ。

体に当たっても痛くもかゆくもない。わざわざ避ける気も起きず、じっとベッドに横たわったまま、彼女の好きにさせておいた。そばにあるぬいぐるみをすべて投げ終えると、彼女は息を荒げて罵った。「小剛、あきれたわ。あんたのその厚顔無恥ぶりは、一体誰に習ったのよ」

俺は口をへの字に曲げ、小声で言った。「浩子から学んだって言ったら、信じる?あいつの見かけに騙されちゃダメだぜ。マジで言うけど、裏では完全な獣だよ、人型のテディベアってやつさ」

張笑笑は大声...

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