章 1054

「本当に騙そうとしたら、もっともらしい言い訳を作って騙してるさ。短時間じゃ、お前も気づかないだろうよ」

「この件だがな、あの金持ちの息子から俺に話が来たんだ。ある女と結婚したいって言いやがった。それを聞いた時は驚いたぜ。あいつは綺麗な女を何人も遊び相手にしてきたが、誰かに本気になったなんて見たことがなかった。あいつの目には、女なんてただの玩具、欲望を発散させるだけの道具だったからな」

「俺はその時、さぞかし美人で色気のある女なんだろうなって思ってた。後でその女の写真を見た時は、俺も驚かされたよ。確かに絶世の美女で、スタイル抜群、顔立ちも華やか。それにある種の雰囲気があってな、男を引き寄せる...

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