章 1079

「後になって、私のことを厚顔無恥だって言う人が増えてきてね。俺も考えたんだよ、もしかして俺の厚顔無恥さって、生まれつきのものなのかなって」

「でも今、浩子のこの死んでも恥を捨てない、屈辱にも耐える精神を見て、やっと気づいたんだ。俺のこの湯をかけても動じない豚みたいな特徴は、こいつが俺にうつしたんだって。そう、間違いなく浩子のバカがうつしたんだ」

浩子は笑いながら俺に言った。「どうだ?聞くぞ、俺に服するか?」

「ゴクリと息を呑んで、浩子に親指を立てた。「マジですげえよ。今まで俺の厚顔無恥さは天下一だと思ってたけど、今分かったよ。上には上がいるってな。お前と比べたら、俺なんて孫世代だわ」」

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