章 1087

「さっき俺たちが動き出した途端、ゲームセンターの奴らがシャッターを下ろしやがった。賭け事に来てた連中の多くが逃げ出す機会すらなかったってわけだ」

二階へと向かうと、周りの連中は反射的に身を引き、俺たちのために道を空けた。一階と比べて、ここの客は年配が多く、恐れるように俺たちを避けていた。

二階に着くと、小さな隠し扉があった。今はもう開かれていて、外から覗き込むと、賭博用のゲーム機がずらりと並んでいる。スロットマシンや動物系のゲーム、魚を撃つやつ、それに俺が見たこともない新型の機械まで色々あった。

俺は軽く笑いながら、深く息を吸い込み、タバコに火をつけて、大股で中へと歩み入った。

隠し扉...

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