章 1152

「タバコを一本くれ……」

ウズラが俺に言った。

「俺はタバコを取り出し、彼の口に一本差し出した。彼の唇はカサカサで、ひび割れだらけだった。血まみれの顔を見ると、なんとも言えない違和感があり、とにかく気分が悪かった。結局は不快感を我慢して火をつけてやった」

続けて彼に聞いた。「袁志杰が異常だって言ったけど、どこが異常なんだ?」

ウズラは「パクパク」とタバコを二口吸い、歯でフィルターを噛みながら俺たちに言った。「数年前、柳さんと峰兄貴がこっちに来て事業を始めたばかりの頃、何かの出来事があったんだ。たしか小さなことだったと思う。ある日、柳さんが買い物に行って、駐車しようとしたとき、止めさせてもらえな...

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