章 1200

「俺は今、旭兄さんたちとショッピングモールにいるんだ。さっきリリが俺と話してる時に、彼女がどこにいるか教えてくれたんだ。旭兄さんはいろんな人に聞いて回って、目撃者も多くいたんだ。みんな四人の男だって言ってる。顔を覆って、何枚も服を着込んでて、体の特徴は全部隠されてた。ただ身長だけはわかって、175センチくらいだったらしい」

「そいつらは訓練されてるみたいだった。モールの出口で、いきなりリリと黎韵に手を出したんだ。二人がかりで一人を押さえて、口を塞いで、あっという間に外に停めてあった車に引きずり込んだ。奴らが動き出してから二人を連れ去るまで、全部で三、四分しかかからなかった」

私は頷いた。「...

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