章 122

「もう二本煙を吸って、ようやく落ち着いた。口元には苦笑いが絶えない。今夜の俺は間違ったことはしていないが、やり方が間違っていた。場に応じた対応ができるかどうか、それこそが賢い人間の証だ。ただ勇気を振りかざすのは、単なる無鉄砲さに過ぎない。結局は善意が仇となるだけだ」

考え事をしていると、ふと耳元で妖しい声が聞こえた。

「何を考えてるの?このチャンスを逃さないで。今あの部屋に入れば、王麗をどうにでもできるわよ。好きにしていいのよ」

その声に俺は思わず飛び上がった。

振り返ると、パジャマ姿の唐菲菲が、いつの間にか俺の後ろに立っていた。

彼女は風呂上がりで、髪がまだ濡れていて、シャンプーの...

ログインして続きを読む