章 1224

「内心はすごく緊張していた。相手が銃を持っていると思うだけで、頭皮がぞわぞわする」

「数歩歩きながら、心の中で何度も念じた。『頼むから俺たちのことを知らないでくれ、絶対に知らないでくれ』と。こういった命知らずのごろつきを相手にするのは非常に危険だ。命知らずと呼ばれるのは、奴らが死を恐れないだけじゃなく、人を一人殺すことに何の負担も感じないからだ」

「自然に振る舞え、そのじっとり汗かいた顔じゃ誰が見たって怪しいぞ」

「旭兄貴はにこにこと言い、足早に売店の方へ歩いていった」

「俺は何度か深呼吸をして、素早く心を落ち着かせ、口元に微笑みを浮かべながら、後に続いた」

「遠くない場所にある売店...

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