章 1225

「特に取り柄もなく、田畑もないし、人に縛られるのも嫌いだから、会社にも勤めずに、あちこちから少しずつ金を集めて、この小さなコンビニを開いたんだ」

彼は袋から二つのさつまいもを取り出し、盆の中に投げ入れた。「あんたたちは?見たところ、この村の人間じゃなさそうだが」

旭兄はさりげなく微笑んだ。「親戚を訪ねてきたんだ。もうすぐ正月だろう?親戚の家に来て、ちょっと親睦を深めようとね。あんたは?口調からすると、地元の人間じゃなさそうだが?」

男は黙り込み、じっと旭兄を見つめた。旭兄はにこにこしながら立っている。彼の演技力には感心するばかりだ。しばらく見つめた後、男は口を開いた。「ああ、外から来たん...

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