章 1240

「みんな、俺を見てる。俺が中心で、精神的な支柱なんだ。今回、楊莉に何かあったってことで、俺が彼らに示してきたイメージが、どんなイメージだったにせよ、きっと崩れ去ってしまった」

「こんな大きな店があって、雲上摇もあるのに、急に自分は何もできないんじゃないかって思えてきた」

俺は苦しそうに顔を両膝の間に埋め、両手で必死に顔をこすった。

楊莉と黎韵の件は、俺に大きなショックを与えた。人生で唯一、俺をほとんど崩壊させかけた経験だ。あの自信に満ち溢れていた心が無情にも握りつぶされる感覚、その強烈な落差は、もはや自分の能力を疑うところまで追い込んだ。俺はまだ二十歳そこそこの若造だ。この年齢の人間なら...

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