章 1332

「起爆装置に置かれた指が、少し緩んだ。兄が笑いながら口を開いた。「命を賭ける?てめえらにそんな度胸があるのかよ?」」

「そう言うなり、兄は俺の手から銃を奪い取り、向かい側に立っているアヒョウに向けた。考える間もなく、誰にも反応する時間を与えず、バン、バンと、彼の頭めがけて立て続けに二発撃った。今回のアヒョウの運は先ほどほど良くなかった。二発の弾丸は両方とも彼の頭に命中し、死ぬまで彼は信じられないという表情を浮かべていた。」

「銃声は耳をつんざき、血が辺り一面に飛び散った。」

「俺も呆然としていた。兄がこれほど果断に俺から銃を奪い、そしてすぐさま二発でアヒョウを撃ち殺すとは思ってもみなかっ...

ログインして続きを読む