章 1413

「部隊が介入する前にこの件を片付けるんだ。それができなければ、何とか君を外に出して、姿を変えて新しい生活を送らせる。これが最悪の対処法だな」

彼は顔を上げ、私の目をじっと見つめた。「お前のその数発の銃声で、天が崩れ落ちたぞ」

私はタバコを開封し、一本を口にくわえると、すぐに笑った。何とも諦めたような笑みだ。「何が崩れるもんか。もう一度チャンスがあっても、俺は同じことをする。ずっと兄貴が俺を助けて、尻拭いをしてくれてた。やっと兄貴を助けられる番が来たんだ、この機会を逃すわけにはいかない。柳天賜って奴は表向きほど単純じゃないと思う。忍耐強くて腹黒い男だ。でも今はどんな人間かなんてもう重要じゃな...

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