章 229

「張さん、そんなに焦らないで?」小麗姉さんは妖艶に微笑み、指を彼の唇に当てた。「どこかに飛んで行くとでも思ってるの?このワインを無駄にしちゃもったいないわ」

「心配なんだよ」張デブが口を開いた。「お前のいとこが大事なところでまた邪魔しに来るんじゃないかってな。この前も何回か、もう少しでお前を抱けるってときに全部ぶち壊された。今回もダメだったら、俺、欲求不満で頭おかしくなっちまうよ」

「安心して」小麗姉さんは笑いながら言った。「今夜はたっぷり抱かせてあげるから」

「抱く」という言葉が小麗姉さんの赤い唇から発せられた瞬間、大袈裟でもなく、僕の体中が熱くなった。まるで二つの炎が足の裏から体中を...

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