章 273

「残念だが、これは全て夢だったのだ」

洗面所で一通り身体を流し、着替えを済ませて部屋を出る。

小麗姉さんはエプロンを身につけて掃除をしていた。顔色は少し疲れている。昨夜は夜遅くまで話し込んで、みんなあまり眠れなかったのだろう。

「小剛、朝ごはん作るから、ちょっと待っててね」

小麗姉さんは私が部屋から出てくるのを見ると、手に持っていたモップを置き、キッチンへと向かった。

エプロンの下には、ほぼ透け透けのレースのナイトウェアを着ている。太ももには昨夜の写真にあった誘惑的な黒ストッキングを履いていて、横から見ると豊かで引き締まった雪のような白さが二つ覗いていた。

視力が良くなった後、小麗...

ログインして続きを読む