章 304

「菲菲、早く私の部屋から救急箱を持ってきて」

小麗姉さんはあまりに焦っていたせいか、声が尖っていて、全体的に慌てふためいていた。普段の落ち着きはどこにも見当たらない。

唐菲菲はスリッパを履いて奥へ歩いていく。まるで前回、私に無理やり飲み込ませたことへの仕返しでもするかのように、数歩歩くごとに振り返っては嘲笑う。小麗姉さんに向かって「何を怖がってるの?あいつ、まだピンピンしてるじゃない」と言った。

小麗姉さんは彼女のそんな無神経な態度に顔を真っ青にして怒り、「情け知らずの小悪魔ね」と罵った。

すぐに彼女は救急箱を手にのろのろと戻ってきて、ソファに投げ出すと、あくびをしながらパックでもしよう...

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