章 307

「うん、頷いて、小さく口を結ぶ。「認めるよ、一生お姉ちゃんは姉ちゃんだ」」

「実は言い出せなかった言葉がある。もし望むなら、一生お前を支えていける、って」

「でも、その言葉は永遠に口に出せないだろう。彼女は俺より四、五歳も年上だ。こんな小僧を好きになるわけがない。心の中で彼女に想いを寄せることさえ、分不相応だと思ってしまう。彼女を冒涜しているような気さえする」

小麗姉さんは優しい眼差しで俺を見つめ、もう何も言わなかった。

あの瞳には春の水のような潤いが宿り、ますます艶やかに見える。

「向かい側に座っていた唐菲菲が不機嫌そうに口を開いた。「空気読みなよ、私もここにいるんだから。私がいなく...

ログインして続きを読む