章 317

「しなやかで滑らかな二本の脚が、タコのように私を絡めとった。」

「胸の内は複雑な感情で満ちていた。罪悪感が徐々に欲望に飲み込まれ、そして燃え盛る火がどんどん血管を通って体中に広がっていく。」

「笑笑、俺は……」

「張笑笑は私の上に覆いかぶさり、滑らかな舌先が胸の上で一回転してから、あちこちを這い回った。冷たさを感じる舌触りが、とても心地よかった。」

「必死に自分をコントロールし、注意をそらそうとした。これが必死の抵抗と言えるかどうかはわからないが、精一杯努力したつもりだ。」

実家の庭にある歪んだ石榴の木を思い出した。だが石榴の木の下では二つの真っ白な裸体が絡み合い、あらゆる艶めかしい...

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