章 364

「芸能界で生計を立てていく以上、こういう渡世人との付き合いは避けて通れないさ」

「俺はタバコを一本取り出し、浩哥の口元に差し出して火をつけた。「今後ともよろしくお願いします、浩哥」」

「江峰は黙ったまま、その光景を静かに見つめていた」

「浩哥は大笑いし、俺の背中を叩いた。「なかなか気が利くじゃないか」」

表面上の敬意は欠かせないが、心の中じゃ誰もお前なんか相手にしちゃいないんだよ。

俺は微笑んで、それ以上は何も言わなかった。

「浩哥が口を開いた。「状況を説明しておくよ、俺の経験として。まず一つ目、このバーは全ての許可証が揃ってる。打つべき関係は全部打っておいた。警察が理由もなく面倒をかけてくる...

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