章 373

「笑笑、ちょっと頼みがあるんだけど」

張笑笑は考えるまでもなく、「いいよ」と言った。

「今度は俺の方が面食らったな」

「こんなにあっさり承諾するなんて、張笑笑らしくない…俺が少し図々しいのは認めるけど、俺たちの関係って、彼女がまず容赦なく俺をからかって、俺が言い返せなくなった時に電話を切るってパターンじゃなかったっけ?」

どう言えばいいのか分からなくなった。

彼女が突然優しくしてくれるなんて、慣れない。

「どうして黙っちゃったの?」

張笑笑は穏やかな口調で尋ねた。

「へへ…」と苦笑いしながら口を開いた。「言葉に詰まっちゃったよ。どんな頼みか聞きもせずに引き受けるなんて」

張笑笑はさらりと言った...

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