章 400

「バーの雰囲気は熱気に満ち溢れていた。俺はドリンクメニューを手に駆け回り、客を見かけるたびに『兄貴』と呼びかけた」

金を稼がせてくれるなら、土下座だってやるさ。

「連中はミクロ姉さんを食い入るように見つめ、その侵略的な視線が彼女の豊満な胸から太ももへとゆっくりと這い回り、何度も舐め回すように見ていた。何人かは直接、小麗姉さんを自分たちのテーブルに呼んで酒を飲ませろと言い出した」

客を引き寄せる宝物を、どうして奴らの相手をさせられるものか?

それに酒の相手となれば、抱きついたり触ったりは避けられない。小麗姉さんにそんな思いをさせるわけにはいかない。

「俺は笑顔で言った。『兄貴、彼女は受付担...

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