章 420

「手を伸ばして触ってみると、さっき小麗姉さんが横になっていたシーツの端は、すっかり濡れていた。汗びっしょりの彼女の姿を見るのが好きだ。あれこそが最も妖艶な一面なんだ」

「翌日、目を覚ますと、小麗姉さんはもう起きていた」

彼女は部屋にはおらず、私がまだ寝ている間に、シーツを取り替える時間もなかったようだ。昨夜彼女が横たわっていた場所のシーツをめくってみると、そこには小さな地図のような染みがびっしりと広がっていて、とても大げさなほどだった。

「数秒間じっと見つめた後、私はごくりと唾を飲み込み、何も起こらなかったかのように装って、服とズボンを着て部屋を出た」

「彼女はスカーフを巻きながら昼食...

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