章 451

江峰は動かずに立ったまま、顔色がますます険しくなっていた。

「あんたバカなの?何ぼーっとしてんの?早く殴りなよ!男らしいんでしょ?」小麗姉さんが彼を突き飛ばし、嗄れた声で叫んだ。

その瞬間、皆が静まり返り、興奮した様子の小麗姉さんを見つめていた。

江峰は数秒間彼女を見つめると、突然口を大きく開け、力なく後ろに数歩下がり、そのまま後ろへ倒れ込んだ。手に握っていた石も地面に落ちた。

彼は片手で胸を押さえ、その表情は極めて苦しそうで、窒息しそうな様子だった。

私は慌てて、江峰の側に駆け寄り彼を抱きかかえた。「兄さん、どうしたの?怖いよ」

本当に慌ててしまい、何も思いつかなかった。必死に呼...

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