章 510

「幸いにも張笑笑と唐温柔が持ちこたえてくれている。バーに来る客のほとんどが彼女たちと酒を飲むためだ」

「チャイナドレスを着て人混みを縫うように歩く唐温柔を見つめていると、自然と視線が上着に向かう。胸元は波のように激しく、その規模はあまりにも壮大だ。この女性、豊胸手術でもしたのではないかと疑ってしまうほどだ」

「彼女が歩くたびに、あの壮観な山々が揺れ動く」

思わず生唾を飲み込み、私は視線をそらした。昨夜は一ヶ月分を楊莉に使い果たしてしまったのだ。

「一時間以上経っても、小麗姉さんの姿は見えない。彼女が遅刻することは一度もなく、いつも早めに来るはずなのに」

「電話をかけてみるが、呼び出し...

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