章 614

「虎兄、やめて、手を引いて」楊莉は身をよじらせた。

「大丈夫だ、外の連中は入ってこない」

虎兄の声は急に掠れてきた。

受信機からは衣服を引き裂く音と、虎兄の「ハァハァ」という荒い息遣いが聞こえてきた。

「虎兄、どこからそんなに品物を手に入れてるの?」楊莉が口を開いた。

虎兄は何かを口に含んでいるようで、声がもごもごと不明瞭だった。「俺は三爺の仕入れルートを知ってるからな」

数秒後、楊莉の声も変わった。苦しいのか気持ちいいのか判別できない。彼女の息遣いはどんどん早くなったが、それでも虎兄に尋ねた。「こんなことして、あぁ...優しくして...三爺に知られたら怖くないの?」

虎兄はヘヘ...

ログインして続きを読む