章 717

「私が上がって、退路を断てば、誰も逃げられんよ」

「深く息を吸い込み、余計な言葉を交わすことなく、一歩大きく踏み出して、手を伸ばし彼の顔に向かって斬りつけた。対面の男は後ろに一歩下がり、目の色もいくぶん落ち着いたが、左腕全体がだらりと垂れ下がり、血がじわじわと染み出して、彼の服を真っ赤に染めていた」

「小剛か?」

彼はかすれた声でそう尋ねた。

私は頷いた。「名乗れよ」

「男は首を振り、非常に冷たい目で私に言った。『名乗る必要はない。俺たちの間に恨みはない、ただ依頼を受けただけだ。お前のことはしばらく調査していた。なかなか手強いな。同い年の子供を一人連れて、それに数人の取るに足らない小物たちと一...

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