章 761

「旭兄が続けて注いでくれたから、俺は一気に飲み干した。喉の奥がヒリヒリと痛むけど、それがまた心地よかった」

「浩子が続けて言う。『調べてみたけど、もう秘密でもなんでもない。街で誰をつかまえても、蔵獒がどこにいるか知ってるよ。あいつは毎日あのゲームセンターに陣取ってて、商売もなかなか上手くいってるらしい。一日二十四時間、ずっとそこにいるんだ』」

「俺は箸を取って頭を下げながら料理を食べ始めた。『今夜動く、俺たち三人だけで。お前はガソリンを何缶か用意して、食事の後であいつのゲームセンター近くで、どこかに隠れていろ。それと、浩子、お前の友達に聞いてみてくれ。蔵獒のことをよく知ってる奴がいないか。...

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