章 765

「俺はタバコを一本つけて、辺りの様子を興味深く観察した。」

「二階には二十台ほどの台があって、プレイしている人たちは年配の客ばかりで、一階とはかなり雰囲気が違う。それに二階には何人もの男が巡回していて、一見客のようだが、しばらく見ていると共通点があることに気づいた。つまり、彼らは見るだけで遊ばず、他の人とも会話を交わさない。」

「俺が観察している間に、旭兄さんがにこやかに口を開いた。『入り口の二人を含めて、全部で六人いる。客の中に四人紛れ込んでいて、腰のあたりが妙に膨らんでいるから、武器を隠し持っているはずだ。もし動くなら、俺が入り口の二人を始末する。どんな状況になっても、階段の防犯ドアだけは...

ログインして続きを読む