章 882

「聞いたよ。二郎もあの時、お前らにビビらされてたって。車で轢くわ、ナイフで刺すわで、奴らも怖がってたんだ」

「二郎は状況がコントロール不能になったのを見て、やっと仏様に電話して応援を呼んだんだ。お前ら面白いよな、奴らを完全に黙らせちまって、マジで気持ちいいぜ」

私は苦笑いを浮かべた。「運が良かっただけさ。二郎を人質に取れなかったら、昨夜は逃げ出せなかったよ」

二郎は私の肩を叩き、さっぱりとした口調で言った。「残りのことは俺たちが解決する。お前らは何も心配しなくていい。くそったれ、普段はあいつらと正面からやり合うのは避けてたけど、それは遠慮してただけだ。強い龍でも地元の蛇には勝てねぇって言...

ログインして続きを読む