章 920

「旭兄は一口酒を飲み干すと、手を伸ばして油で揚げた大エビを二つ掴んで口に入れた。「俺たちが浩子に電話で知らせるよう頼んだんだ。もし王麗に何かあったら、お前の性格じゃ、何をしでかすか誰にも分からないからな。皆見ればわかる、お前が張笑笑を受け入れず、とぼけているのは、心の中が王麗でいっぱいだからだ」」

「俺たちがお前に知らせたのは、王麗を助けに来させるためだ。前回のことがあって、俺は彼女にすごく腹が立っている。だがお前自身のことは、お前に任せる。それに、お前はその役に適している。お前が手を出しても、遠峰はお前にどうこうできないだろう」

私はタバコに火をつけ、旭兄を見つめた。「ありがとう」

「...