章 943

「あなたの判断に任せるわ。どうすればいいか言ってくれたら、そうするわ。それから白楽に知らせるわ」

「浩子も、闷油瓶も、旭兄さんも皆、私を見ていた」

私はタバコをくわえたまま、しばらく考え込んでから手を振った。「杨莉たちがどの個室にいるか知ってるか?」

旭兄さんは笑いながら言った。「さっき警備員に聞いたんだ。あの連中は三日に一度くらい来るらしくて、毎回決まった個室を使うんだとよ。四階の四〇二号室だ。毎回入ったら、店員に邪魔しないよう言いつけて、ドアの覗き窓も何かで塞いでるんだ。何か必要なものがあっても、部屋の中の人間が自分で出てきて、ミニマートから取りに行くんだってさ」

「その警備員が言うには、...

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