章 982

「彼女がさらに可哀想なのは、花のような年頃で、落ち着くつもりのない人に出会ってしまったこと。今の状況になったのも、ある意味当然のことだ」

私はしばらく考え込んでから、ウズラがタバコを吸い終えたのを見て、もう一本火をつけてあげた。「兄貴、あなたの言う通りだとすれば、王麗が本拠地をこっちに移して、まとまった金も持ってきたのは、兄貴に復讐するためなんですね。それに、彼女の父親の意向もあって、この機会に門戸を清めようとしている…そういうことですか?」

「お前の兄貴が今の地位を得られたのは、王家のおかげだ。それなのに柳天賜に付いて裏切り、しかも財産の三分の一を持ち出した。誰だって、そんな行為を許すわ...

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